今日は3年前に旅立った、愛犬ミミの誕生日。
14年間をともに過ごした、最高の盟友です。
強く、美しく、プライドの高いピレネーの山犬、Patou。
彼女を失った時、私は自分が半身になったかのように感じていました。
けれども愛する者の死は、残された者に特別な力を与えます。
私は多くの人に支えられ、後悔、怒り、悲しみ…様々な感情を行ったり来たりしながら、その喪失を埋めるべく、あらゆることを試しました。
思い出を辿り、立ち尽くす無力な自分と、彼女のいない場所から前に進むことで、もう一度彼女に近づけると信じる自分がいました。
私の場合は動物医療の世界に飛び込み、あたかもミミに接するように動物たちに関わることで、生きるべき場所を見つけることができました。
生きるべき場所というのは、茫然自失となった自分にもできることがある、と実感できた場所のことでしょうか。
私たちは、何かを、誰かを失う度に、新しい自分に生まれ変わる必要に迫られます。
死別、離婚、失恋、失業…人生は喪失の連続ともいえます。
死と再生を繰り返し、終わりが来るまで続く旅。
最も過酷な旅路をともに歩むのが、グリーフカウンセラーの役目です。
どんな悲しみを背負っても、必ず自分らしく生きる道がある。
そう思う時、ミミの嬉しそうな吠え声が聞こえる気がします。
