2010年12月27日月曜日

Love actually 3







誕生日。
残業を終え、夜遅くに帰宅すると、ツリーに紙袋がかけてありました。
それは、娘からのバースデープレゼントでした。

白クマのハンカチにぬいぐるみ、白クマのカード、白ヤギの付箋。
少ないお小遣いから、私の喜ぶ贈り物を一生懸命選んでくれた優しさに、涙が出ました。

カードには、ぶっきらぼうな娘らしい、一言だけの感謝の言葉。
そして娘の名前と4本肢の兄弟姉妹、8名の名前。
頼りなく、未熟だった私に一生懸命ついてきてくれた、かけがえのない子どもたちです。

自信もお金も何もなく、不安でいっぱいだった数年前。
盟友だった愛犬も失い、住み慣れた家も仕事も手放し、泣いてばかりいました。
それでも、どんな時も天真爛漫でユーモアいっぱいの子どもたち。
今こうして心穏やかに歩んでいけるのは、守るべき幼い命たちが、実は私を導いてくれていたのだとわかります。

そして、子どもたちを守る自信がついてきたのも束の間。
今度は娘に一人で生きる力をつけさせ、私は手放すことを学ばなければなりません。
必要なことは根気よく教えつつ、あれやこれやと口や手を出していくことはやめ、娘を信頼し、旅をさせる時。
日向の匂いのする子どもを抱きしめていられる期間はとても短い…
あとは先輩として恥じないよう、背中を見せるのみ。
子育ては、本当に大きな学びです。

夢中で駆け抜けた日々を振り返り、改めて私はこの子どもと動物に囲まれた暮らしを愛していることに気づきました。
与えられた命を守るという束の間のボランティア。
担うべき責任と労働の全てを、これからも楽しんでいけますよう。

ありがとう。

2010年12月26日日曜日

Love actually 2












同級生が集まって、お鍋会。
2年前に帰郷して以来、冬になると数回、皆が集います。
今回は9名。
当日風邪をひいてしまい、参加できなかった仲間が1名。
とても残念。。

今までは女性2名で買出しをしていましたが、今回は心強い助っ人が登場です。
当日早朝、私は松尾くんに岐阜市中央卸売市場に連れて行ってもらいました。
確か小学生の頃、社会見学に来た記憶があります。
活気のある市場内を進み、各商店へ。
新鮮な魚介類が山積み! 
まるで港町に来たようで、わくわくします。
とはいえ、情けないことにお魚を捌くこともできない私は、どれを選んで良いかもわからず…
詳しい松尾くんにお任せし、予約してあったずわい蟹と一緒に大きな鰤を一匹仕入れました。
それから、ホタテとカキ。
普段は買うことのない贅沢な食材ばかり。

市場での買い物を終えると、心躍らせながら、スペシャルな夜の準備です。
蟹と鰤を松尾くんに託し、私は買出しと部屋の掃除に。
そして待ちに待った夜。
クーラーボックスを開け、下処理された食材を見て、思わず感嘆の声をあげました。
蟹も鰤も、そして松尾くんが海釣したマイカもプロ顔負けの美しさ!
その丁寧さは、食材への感謝と食べる人への愛情です。
力のない女性陣に代わり、時間と手間をかけてくれた思いやりに感激。
肩ひじ張らず、自然にキッチンに立てる男性は素敵です。

しばらくすると、今度は保くんがお父様の手作りお野菜を持ってきてくださいました。
白菜、お葱、大根、蕪、カリフラワー、青菜…
どれも瑞々しく、生命力が違います。本当に贅沢。
新鮮な食材が豊富に並んだキッチンは幸せの象徴です。

そして、賑やかな仲間たちが集合。
ところが家に着くなり、みっちゃんは「忘れ物した」と出かけていきました。
出先のみっちゃんに電球のお使いまでお願いし(ごめんね)。。
しばらくして戻ったみっちゃん。
「知枝、少し早いけど、おめでとう!」
???
驚く私に手渡されたのは、なんとバースデーケーキ!
次週の私の誕生日を覚えていてくれたのです。
なんて優しいの!
りえちゃんからは、柔らかで上品なイチゴのロールケーキ!
いつも美味しいお土産を本当にありがとうございます。

大きくなる笑い声の中、少しづつお皿が並びます。
いつもながら準備をテキパキとこなす、りえ様。
特製のまぐろとアボカドのサラダは、生姜とごま油が効いて、とっても美味しい!
とびきりの前菜です。
グリル前では、松尾板長が鰤のかま焼きを。
脂ののった鰤をお塩で…絶品!
お刺身も鰤しゃぶも、至福の美味しさでした。

食べて、飲んで、笑って。
楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。
笑い転げ、とびきりのご馳走をお腹いっぱい頂いたあと、始まった腕相撲。
ムキになる顔は、教室や運動場にいた男子たち。
男性はいくつになっても3歳児説。
そうかも知れません。。


美味しい食事とお酒と笑い声。
これ以上の幸せはありません。
昔話や同級生の消息。仕事や家族、結婚のこと。
近所で暮らしていても、それぞれの背景と抱える荷物は皆違います。
義務、責任、覚悟…
歓び、悲しみ、焦燥感…
経験の中で身につけた自身と他者への理解力は、余計な言葉を必要とせず、その全てをユーモアで包みます。
笑いを力に変えていく時間。
人はだから、生きていけるのですね。

皆がいつでも楽しく集まることのできる家庭を作ることは、私の夢。
どうかこれからも、気軽に乾杯を!
いつの日か、ムキになってゲートボールをする日まで。。


追伸
皆のバースデーソングのなか、ろうそくを消した40回目の誕生日。
皆の笑顔は、一生忘れられない贈り物です。
本当にありがとうございました。
次回から、順番にバースデーのお祝いを!

てらん、いつもお酒担当ありがとう。酔ったてらんの奥様のおのろけ、ほっとします。
しゅっち、ヨーグルト、昔も給食の時、譲ってくれたよね。
変わらぬ優しさをありがとう。
よさく、皆を驚愕させた手の平の上のワサビは、素朴で温かなよさくそのもの。ありがとう。
そしてあべしょう。
ずっと切れたままだった電球の取り換え。部屋と心を灯してくれました。
ありがとう。。

来られなかったやんまー。次は新年会です。 
豪快な笑い声を皆待ってます!

*一番下の写真
翌日、保くんのお大根と松尾くんの鰤のアラで ブリ大根を作りました。
ご馳走様でした!

2010年12月9日木曜日

Love Actually









12月は心が踊ります。
帰宅し、ツリーを点灯すると、もう一度玄関の外に出て、家の中を眺めます。
ドアガラス越しに映るライトは、虹色で本当に綺麗。

今年のお気に入りオーナメントは、白いトナカイ。
白い動物に目がない私の一目ぼれです。
そしてピンク系でまとめたのは、娘の意見。
家の中にツリーがあるだけで、とても幸せな気分になります。

が、このツリー。
4本肢の同居人達にとっても格好の楽しみ。
真夜中を過ぎた頃、彼らは運動会を始めます。
揺れるオーナメントは、ことごとく床へ。
そしてサッカーとなり、家中あらゆる所へ散らばります。
盛り上がりも最高潮に達すると、最軽量級のポン&マリアの出番。
吹き抜けの2階、階段の手すりから狙いを定めて、ツリーへとダイブです。
れっきとした成猫だけれど、3kgにも満たないふたり。
下から羨望のまなざしで上を見上げるのは、重量級のにゃあたんとドンちゃん。
「いくぜっ!!」
…ツリーは見事に倒れ、人造の枝はその都度曲がります。
跳ぶスリルと倒れるスリル。
「やったな。」「あ~楽し。」「やめられんわ。」とそれぞれに満足した猫たちは、ベッドに戻り、人間を湯たんぽ代わりに眠りにつきます。
クリスマスは、猫たちも幸せです。

写真は、個性的な顔のマリアと白イタチのようなポン。
椅子の上は、ひまわり。

そしてもう一つ。
この時期何度も観る、大好きな映画があります。
ヒースロー空港の到着ゲートから始まる様々な愛の物語。
Love Actually.
英国らしいマチュアなユーモアと、文字通り「実際そこにある」愛。
クリスマスだから伝えられること。気づくことができること。
一年に一度。素直に気持ちを伝えられる日。
勇気を出して伝える言葉。
それは、心の奥の想いと同じ深さで大切な人の心に届くのだと、教えてくれる映画です。

Love actually is all around.

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